2ntブログ

プロフィール

あくあasえもと

Author:あくあasえもと
2/22生 東京在住
 
リンクは張るも剥がすもご自由に
ご一報いただけると嬉しいです!



倉庫(仮)

☆Pixiv☆
http://pixiv.me/emotokei(WJ、アニメ系)
http://pixiv.me/aquamilei(他、色々)

☆Twitter
emotokei
フォローお気軽に

☆skype
aquamilei
登録はお気軽に

☆mail
aquamilei@bf7.so-net.ne.jp


アンソロ・ゲストの執筆依頼は
とてもありがたいのですが
お受けできない場合があります
申し訳ありませんがご了承下さい

カテゴリー

ブログ内検索

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

give&give

B6 P16 100円 20090628発行
生徒会長×古泉一樹 R18(描写ぬるめ)

気紛れとか、同情とか、たぶんそういう感じ

 こともなげに、あの人が口にした言葉を想う。

「可哀想な奴だな、お前」

 何をもってそんなことを言い出したのか、今となってはその真意もつかめないけれど、その言葉に憤るよりも癒されてしまった辺り、僕はどうかしていたのだ。
 同情的であれば、蔑みの色があれば、依存なんてきっとせずに済んだのに、あの人の声にそういう色は含まれていない。
 可哀想だと口にしながら、それは僕を憐れむものではなく、単に事実を指し示すだけだったのかもしれない。
「正直言って、お前が提示してる条件には興味がない。だが、」
 ゆらり。
 立ち上る煙が目に染み入る。風向きが悪いな。
「手を貸してやってもいい」
 ぽとり、と。
 アスファルトに落ちた煙草の先を、よく手入れされた革靴で踏みしだく。
 躙られた煙草から、恨みがましく紫煙が薄く漂って掻き消えた。
「何故ですか」
「ほんの気紛れだ。あとは、」
「あとは?」
「さあ、なんだろうな」
 不意に伸びてきた手に絡めとられる。あの人はくつくつと悪辣な笑みを浮かべていた。

 あなたと僕は、そのとき契約を交わしたのだ。

<< タイトルなし | ホーム | タイトルなし >>


コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP