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なんかもういろんなことに疲れたので会長と部長と戯れます(何



潮騒が聞こえる。

緩やかに潮が満ちて、足元が濡れていた。
ぼけっとしながら、ひたひたと冷たい水に素足を浸していると、なんだかすごく気持ちいい。
季節外れの海に、人は少ない。
まして制服を着た男二人が裸足で歩いてるなんて、辺りをぐるりと見渡すまでもなく僕らくらいだ。

「なあ、昔より痩せたよな。この海岸」
「痩せた?」
「この砂浜 は、どっかから砂を運んできてるんだとさ」
「ああ、」

そういえばそんな話をなんとなく聞いたことがある。情緒のない話だよね。
確かに子供の頃みたときのほうが、ずっと広い気がしないでもない。
だけどそれは幼い頃の記憶だからかもしれないし、彼の言葉に促されてそう思うだけかもしれない。

「埋め立てた分が流れちまって、減ってくんじゃないか?」
「そうかもね」
「表面だけ取り繕っても仕方ねーのにな」
「……確かに、キミにとってはそうだろうね」
「あ?」
「なんでもないよ」

欠けた部分を埋めようとしても埋まらず、さらさらと崩れていく表層の砂が、──キミに欠けた部分を本当の意味では決して埋められない自分自身に重なって見えた。
ただ、それだけの話だ。

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